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3名のお得意様からうまれた毎日の「日替わりメニュー」

第3回:牧野美保氏

牧野美保さん牧野:はじめ、たかだか10個も売れないときに、毎日毎日買いにきてくださるお客さんが3名いらっしゃったんですよ。それで、その3名の方のために、毎日違うメニューのお弁当を食べてもらいたい、と思って、その時から「毎日のメニュー」を作るようになったんです。

高田:そうだったんですか!はじめの3名のお得様がきっかけでできた「毎日のメニュー」だったんですね。

牧野:そうなんです。その3名のお客様は今も買いにきてくださっています。本当にありがたいです。

高田:毎日変わる豊富なお弁当メニューは本当にすごいです。他のお弁当屋さんで、こんなメニューは見たことがありません。


お弁当「10個の壁」、「30個の壁」、「80個の壁」、「100個の壁」

高田:はじめの2~3ヶ月は10個のお弁当を売るためのご苦労があり、次は30個の壁があったそうですね?

牧野:はい。ちょっとしたトラウマがあるので(笑)、毎日28個作って売っていたんですよ。30個作って、全部売れなかった時に、2個あまることが何だか怖くて。奇数個作るとあまるので、偶数個作ると大丈夫、とか勝手に自分の中で決めていました。特にきっちりとした根拠があるわけではないのですが、毎日の売上個数とにらめっこしながら、自分の中でそんな風にして数を決めて作っていたんです。 バカみたいですけどね。(笑)

高田:100個売れるようになったのは、いつからですか?

牧野:今年に入ってからですね。大きくは、10個の壁、30個の壁、80個の壁、そして100個の壁でしたね。もちろん、その間もありますが、それは何とかクリアーしていきました。この大きな壁はすぐにクリアーできず、ホントに苦労しましたね。

高田:毎回2~3ヶ月のスパンで切り抜けてきたんですね。

牧野:売れるんだけど、どうしても68個とか、78個どまりの日々が続いたりして。あと2個で70個、80個なのに、どうしてもその2個が売れなかったりするんですよね。

高田:難しいものですね。

牧野:とにかくお客様に信用してもらうのが大事ですからね。

はじめは、OLの方が心配そうに恐々、「すいませ~ん。」と買いに来てくださり、「お口に合えばまた来てくださいね。」とお声をかける。そうすると、その方がOLの方2~3人ときてくださり、その輪が広がって買いにきてくださるお客様が増えていきましたね。

高田:女性のクチコミは大きいからですね。そして徐々に増えていったんですね。

1周年を迎えた日のサプライズ!

高田:4月に1周年を迎えられましたね、おめでとうございます!

牧野:ありがとうございます。4月12日に1周年を迎えました!その際は、1周年記念お弁当を売り出したんです。

高田:お客様にお祝いをいただいたとか?

牧野:いつも買いにきてくださるOLさんが10人くらいで買いにいらしたんですよ。いつも注文なのに、全員で来るなんて珍しいなぁ、と思っていたんです。そしたら、花束を隠し持ってきてくれていて、「おめでとう!」と言ってくださったんですよ。全然気がつかなかったし、本当にびっくりしました。

高田:わぁー、すごい!感動ですね、嬉しかったでしょうね。

牧野:しかも、みなさんのコメントがぎっしりつまったカードまでいただいたんです。本当に嬉しくて嬉しくて、流石にその時は涙がでてきました。

高田:私もこれまで散々お弁当も買いましたが、1周年記念で花束をもらっているお弁当屋さんは見たことがありません!

牧野:本当に嬉しかったですね。『お客様は神様です』は本当ですね!

お客様と直接コミュニケーションできることが本当に楽しい!

牧野:たまにレシピを聞かれることがありますが、それがまたものすごく嬉しいですね。

高田:女性に聞かれるんですか?

牧野:意外に男性の方にも聞かれるんですよ。私のレシピは簡単なので、男性でもつくれます。あまりお料理のことを聞かれると恥ずかしいんです・・・。

高田:料理が大好きで色々な人に食べていただきたいという思いではじめたと思いましたが、実はあまり得意ではない!と聞かされとっても驚きました。

牧野:ホントに普通の家庭料理ですから。

高田:それがいいんじゃないですか?できあいの冷凍ものだと寂しいですから。

牧野:意外なものが美味しいと評判だったり、自分の得意料理だと思って出すと人気がなかったりとか、結構面白いです。決めるのは自分の味覚ではなくて、大勢のお客様ですから。

高田:へぇー、そうなんですね。お客様から直接コメントをもらえることもあるとお聞きしましたが?

牧野:お客様との会話は毎日楽しんでいます!最近は結構近所の注文配達も順調に伸びてきて、友人からは配達のみにしてはどうか?とよく言われます。もちろん、その方が時間的にも楽です。でも、私はお客さんと直接やりとりできるお弁当販売はやめたくないんです、とっても楽しいんです。

高田:仕出しのお弁当は、注文個数も決まっていますし、届けて終わりですからね。

牧野:そうです。お弁当を食べていただける「お客様の顔」が見えないんです!

高田:お客様とのコメントがストレートに届くことは大事ですね。

牧野:はい。私は料理が得意で、自信家で、お客様の反応を見たいということではない。でも、買いにきてくださるお客様に、「これ食べてください。恥ずかしいけど・・」と、直接お声をかけたい。どんなお客様が私のお弁当を買いにきてくださるのかドキドキしますし、直接お礼もしたい。

高田:お客様と接することで励みにもなりますね。

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