
「ファーモス・ナトゥーア」との運命の出合い
高田:その10社の中でファーモス・ナトゥーアと出合ったんですね。
武田:とてもラッキーな出合いでした。やりとりした中でたまたまスイスの医薬品系の化粧品を持っている会社があり、そこからお取引の打診がありました。とんとん拍子に日本にいる関係者と3日後に会いました。商品を拝見したんですが、ちょっと私が望んでいたものとは違うな・・・と。それは正直にお伝えしました。すると、『実は昨日届いたばかりの商品があり、これは誰にもまだ言っていない。もし気に入ったら、このまま公開はせずに君に渡すよ』と言われたので、一度お預かりすることにしました。その際はカタログだけだったんですが、何かいいかも!と思ったんです。
高田:直感でピーン!とくるものがあったんですね。
武田:そうです!
やはり実際に商品を使ってみたかったので、2か月製品を使わせて欲しいとお願いしました。実はそのとき頭皮が脂漏性皮膚炎になっていたんですが、その商品を使ってから3日で治ったんです。
高田:へぇー、それはすごい。
武田:そこに(お店に)写真がありますが、顔にもたくさん吹出物ができていましたが、3か月ですっかりきれいに治ったんです。それでもうこの商品だ!と確信しましたね。
高田:その際他の商品探しはしていなかったんですか?
武田:使う前はまだ本当にいいのかわかりませんでしたので、同時にいろいろ探していましたし、試してもみました。
高田:ジェトロで10社、他5社と、計15社とやりとりし、ご自分の気に入った商材を見つけられたのはかなり確率が高いですね!
武田:そうですか?! 商材リサーチをはじめてからは時間がかかりましたが、自分で気に入った、本当に売りたい商材に出合うことができました!
オーガニック、ナチュラル製品へのこだわり
高田:もともと自然化粧品にこだわって探していたんですか?
武田:そうですね。自然化粧品にこだわっていたというか、自然体に生きることをしたくなったんですね。以前の外資系コスメ・メーカーでPRをしていた際、常に半年先の商品を追っていました。例えば今頃の時期は既にクリスマスの商品に取り掛かり、年末には夏の商品を手掛ける、というように。実際のシーズンより先の商品をすることに追われていましたし、それが結構疲れてしまっていました。常に走り続けていた訳ですから。
高田:先のシーズンの商品を扱うのはファッション業界と同じなんですね。
武田:厚生労働省の登録等もありますので、ファッション業界よりも早いと思います。そして、子供もいますし、ペットの犬もいる、なのでちょっとのんびりしたいな、もっとリラックスしながら生活できたらいいな、ということをずっと思っていたんです。
それで、ナチュラル製品というか、体にいいもの、体にいいことをしていきたいな、という思いが次第に強くなってきました。体はボロボロ、お肌もボロボロ状態でしたから。
高田:それは忙しさによるストレスだったのですか?
武田:そうですね。マーケティングでしたので、常に2年先、3年先の商品を追いかけていましたから、本当に忙しかったです。特に宣伝広告を担当していたので、いつも6ヶ月先の製品の広告を作り、また、PRをしていました。忙しいときは、3つ撮影スタジオを掛け持ちすることもありました。ちょうど在職していた際は、スリミング製品としてブームになったボディ・ジェルを担当していました。
高田:あー、あれはすっごく流行りましたね!買いに行ってもなかったですからね。ご担当だったんですかー、それは本当に忙しい毎日だったんでしょうね。
武田:はい! 当時は本当に忙しい毎日が続きましたので、その後は燃え尽きちゃったのかもしれません。(笑)
高田:起業はいつ頃からお考えになられていたんですか?
武田:2社目に転職したときからです。
高田:では、何かチャンスがあったらやりたいな、何かいい商品をみつけたらやりたいな、という思いはずっと前から温めていたんですね。
武田:そうですね。ただ、一社目で宣伝広告を担当していたときは、大きい予算をもって活動していましたので、醍醐味はありましたね。自分のプランしたものが実際に形になっていき、それが実を結んで売上になっていくことは実感できましたし、それなりにやりがいもあり楽しかった。
高田:大手ならではですね。その際は連日深夜まで働いていたんですね。
武田:はい。子供はその当時幼稚園児だったので、19時には寝てしまってました。なので、朝しか会えないんですよ。毎朝、朝ごはん、お弁当を作って、幼稚園まで送っていく生活でしたね。
高田:では、もう少しご自分のペースで仕事できる場所がよかったんですね。
武田:はい、もう少し時間に余裕がもてる会社をと思っていたのですが、マーケティング担当として続けていくには、中途半端に会社の規模を小さくして扱う予算を少なくしても、やらなければならない仕事の量や質はそれほど大きく変わるものではありません。逆に予算が少ない分、知恵を絞らなければならない。
高田:それだったら、時間に余裕をもちながら、もう少しやりがいのある仕事を自分でやりたいな!という思いがふつふつと湧いてきて、起業が本格的になっていったんですね。
武田:そうですね。
