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ご家族が別々に経営しているグループホーム

第5回:吉村真佐子氏

吉村真佐子さん高田:お母様は1つのグループホームを営んでいらっしゃるんですか?

吉村:母のグループホームは、9名定員で1棟です。実家も近所にありますが、元の実家を改装してオープンしました。ホーム名も違いますし、別経営です。年齢も高いですが、結構いきいきと経営に携わっていますよ。(笑)

高田:それでは、今でも運営や経営のことを意見交換しながらやっているのですか?

吉村:はい、そうです。大網白里町のグループホームは、全部で5つありますが、大網白里町役場にて2か月に1度定例会が開かれています。その定例会にも一緒に参加しますし、その他情報交換や意見交換していますね。

高田:親子でいろいろ意見交換できるのはいいですね。

吉村:実は弟もケアホーム「ヴィレッジ」を運営しています。蓮沼町になりますが、会社は千葉市にあります、グループホームのケアに近いものですね。

高田:ご家族でみなさん別々に経営されていらっしゃるんですね、それはすごいですね。

吉村:弟はかなり前から介護の仕事をしていました。

高田:ご家族とはいえ別々の経営なので、それぞれの個性を活かしたグループホームなんでしょうね。

吉村:他のグループホームもそれなりにみなさん独自のオリジナリティやカラーがあると思うんですね。両親のところも、両親がトップで経営していますので、両親の年齢に近い方、そして両親の考え方に近い方々が集まって運営しています。それを好んで入居される方がいます。私の「しあわせの家」もまた違いますので、みなさんそれぞれの特徴を好んで入居されています。

高田:何を重視して入居するかという選択肢が広がるのはいいですね。もともとこのような施設は、大きな病院のような介護施設しか知しりませんでしたが、今回いろいろ調べてみて、こちらのようなグループホームがたくさんあることを知りました。

福祉の法改正によって大きく変わったこと
法改正にともない、その都度検討、調整していくことが介護の仕事には重要なこと

吉村:グループホームは、法改正により大きく変わった点があります。

高田:どのように変わったのですか?

吉村:まず地域密着サービスになったことです。今までは県主導でしたが、これからは各市町村の福祉計画に委ねてやっていくことになりました。それゆえ地域により大きな格差がさらに広がります。町の財政が厳しい地域では、施設の開設許可は出せないことになります。

高田:吉村さんはグループホーム「しあわせの家」を大網白里町、東金市、九十九里町の三ヶ所で運営していますが、そちらはいかがですか?

吉村:平成20年までは新たな開設許可は出ないそうです。それ以上、開設許可を出さないということは、ある意味保護されたという見方もできます。

高田:それはある意味プラスですね。その他どのような点が変わりましたか?

吉村:顧客確保地域も地域密着サービスに伴い限定されることになりました。これまでは、東京都を含め全国各地広範囲からの入居が可能でしたが、今度は入居できなくなります。その地域の人たちは、その地域に存在するグループホームにしか入居できなくなってしまいました。地域が限定される中で、地域の方以外はお断りせざるを得ません。(現在は、地域住民の半数を超えないという条件で地域以外の方も入居できるよう緩和されています)

高田:では、東京の方はこちらの「しあわせの家」に入居できなくなりますね。

吉村:そうです。あと、グループホームは認知症の方以外ご入居できません。お問い合わせがあってもお断りしなければなりません。そこで、こうした制約や縛りに捉われず、誰でも入居でき必要なサービスは外付けで取り入れるという形式をとる「ケアホーム」の開設を今回考えました。このようなケアホームがあれば、ケアを必要とするすべての方を幅広くカバーしていけるからです。

高田:運営にあたり法改正はいろいろな意味で影響がありますね。

吉村:はい。法改正に伴う環境、状況の変化を敏感に読み取り、その変化に対応できる体制を常に整えていかなければならないと思っています。

そこで、今回新しく開設した2棟に関しては、グループホームと異なる形態を考えた次第です。この形であれば、認知症以外の方や、高齢者の方、または障害をもつ方たちも幅広くご利用いただけます。

高田:法改正にともないプラスな点、マイナスな点などいろいろでてきますね。

吉村:そうですね。旧態依然としてダメだと思うので、3年後、5年後と法改正にともない、形態やしくみを変えていくことが重要だと思います。さらに、その都度、現場も検討し、微調整していくことが欠かせません。試行錯誤の繰り返しなんですよ。

年1回の厳しい監査(実地指導)と、民間の外部団体からの評価
ともにネットで公開される

高田:ヘルパーさんの免許も、高齢者、認知症など、いろいろあるようですね。あと、建物の規制があったりもしますか?

吉村:あります!グループホームの場合は県の基準がありますので、基準に達していない場合は、許可がおりません。(現在は市町村)

高田:やはり厳しいんですね。許可をとった場合は、チェックとかあるんですか?

吉村:はい、年に1回監査(実地指導)があります。各市町役場から監査が入り、書類は帳簿を含めてすべて、人員配置、シフト表、タイムカード、お客様の契約書、お客様の情報、とにかくすべてにチェックが入り、監査を受けます。

高田:それは大変ですね、相当厳しくチェックされるんでしょうね。

吉村:そうですね。経営してから6年が経ちますが、毎年クリアーしてきました。実はつい最近終わったばかりなんですが、この時期が大変なんですよ。

高田:それはお疲れ様でした。

吉村:その他に、民間の外部団体からの評価があります。(外部評価)

高田:ネットで見ました!公に公開されているものなんですね。

吉村:結構これも厳しいんですよ。入居者の方、入居者のご家族のアンケートもすべて反映されています。色々な分野の専門家の方がいらして、それなりの視点からチェックされるので、3ヶ所ですとまる3日間かかるんです。

高田:評価シートには施設内のことも含めて、かなり細かく明記されていますね。一般の私たちからすると、そこまで厳しくチェックされている施設に対して安心感があります!

吉村:その情報を見てから入居を検討される方が増えてきましたね。まずは足を運ぶ前に、チェックされたりなど。

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