
働く女性へのメッセージ
やりたいことは「何でもやってみればいい!」
でも、自分のリスクは自分でとることです
高田:何かやりたいけど躊躇してしまい、チャレンジできずにいる女性がいます。みんな河村さんのような女性ばかりではない。そんな女性に何かアドバイスはありますか?
河村:よく、よほどの決心がない限りやらない方がいい、と言われていますが、私は逆です。それこそ命をとられるわけではないので、自分の分さえわきまえていれば、やってみればいいんじゃないの?と思います。例えば、酸っぱい、と言われているものでも、食べてみて酸っぱいと感じる。だから、やってみないと何事もわからない。大人なんだから、自分のリスクは自分でとる、という思いさえあれば、何でもやってみればいいと思うんですよ。ただ、自分である程度クールさを持ち、引き際にはちゃんと引くことを理解しておくことも大切。それであれば、「何でもやってみれば!」と思いますね。
高田:自分でリスクをとる覚悟も必要、ということですね。
河村:そうです。山に登って、「頂上には行けないかもしれないからやめるわ!」ではなくて、とりあえず二合目まで行ってみる。まずは登ってみて二合目まで行けたら三合目まで行ける。三合目まで行き、それ以上無理なら戻って来ても何の問題もないこと。
高田:戻って来ても、それがすべての終わりではない、ということですね。
河村:その失敗を活かせばいいだけです。でも、頂上に行けることだってあるかもしれない。頂上に行ったときに、「もっと高い山があるのね!」ということに気付くんです。(笑) そこが不思議だと思います。
高田:気がつかないうちに登れてしまう。「なんだ、できるんだ!」と自信がつく。そして、「次があるんだ!」と次の山(目標)に気付く、ということですね。
河村:「あっちの山に登ったらまた違う景色が見られるんじゃないかしら?」と思う。そこまできたら、頂上に登ったかいがありますよね。だって登らないともっと高い山があるなんてことさえわからない。
高田:あー、それいいですねー。登らないと(やってみないと)、自分の能力や、他の高い山を意識することだってないですからね。意識や見方が大きく変わりますね。
河村:そうです。だから、最初から「頂上まで行けなかったらどうしよう」、と考えることよりも、やってみることだと思いますね。人生の中でこれをやってみたい、というものがあれば、あることさえ素敵なことですから、やってみることです、頑張ってみることです。あまり準備しすぎて、志高くもちすぎて、「さあ、やるぞ!」とはじめるよりも、とにかくやりたいことはやってみることです。
高田:準備しすぎても、失敗するときは失敗しますからね。
河村:じゃぁ、失敗って何なのかな?って思いますね。
高田:登れなかったから、頂上まで行けなかったから失敗なのか?というとそれは違いますね。それで学べたことは十分あるはずですから。
河村:その通りです。その前に「登ろうかな!」と考えたことさえ、すごいことだってある。
高田:人によって、ステージも違うから、ということですね。
河村:そう。だから、「そんなにぐちゃぐちゃ考えることないんじゃない!」というのが私のポリシーです。ですが、思いつきだけではだめ。やはり、普段から考えることを積み重ねていかないと。
いつも美しく輝き、イキイキとお仕事、そして人生を楽しんでいらっしゃる秘訣は?
高田:ここまでイキイキと仕事して、楽しく輝いてこれた秘訣って、どういうことだと思われますか?
河村:あらたまるといい言葉はみつかりませんが、あまりおおげさに考えてはいない。日常生活の中で、常に喜びを感じること。これは私の得意なことだと思うんです。
高田:いつも日常の生活の中で、「よかったな!」と感謝の気持ちを持って、笑顔で過ごす。ちょっとした気持ちの持ち方なんですね。
河村:でも、これは誰にでもできることだと思うんですよねー。
高田:人は考え方、気持ちの持ち方、思い方で、いろいろなことが変わりますね。
河村:でもね、これはある意味習慣なんですよ。自分でよく気をつけておく、「感動すること」や「よかったこと」を見つけること。
高田:習慣にするためにはある程度努力も必要ですね。余裕がないとなかなかできないものではないでしょうか?
河村:余裕とかなんとかそういうことよりも、ただ単に自分が幸せになりたいだけ。だから、夫も娘も私の部下も、私が幸せでないとみんなを幸せにできない、と私は思っている。みんなを幸せにするためにも、「まずは私が幸せになるわね!」ということなんです。
高田:「自分が常に幸せになりたい!」「いつも笑顔でいたい!」という強い思いは大切ですね。
河村:そうですね。それが原点だと思うんですよ。
高田:でも、誰だって幸せになりたい。悲しいことは嫌なこと。でも、どこまで強くしっかりと思っているかどうかで違ってくるんですね。
河村:冷静に見てみるとできることはたくさんある。「ありがとう!」と一言告げることで全然変わってきたりとか。夫が妻に、妻が夫に“ありがとう”とどれほど言っているのでしょうか?
人生、方向をちょっと変えるだけで大きく変わる
でも、すべての責任は自分。幸せも不幸せも
高田:自分がハッピーでないと相手もハッピーになれない。相手をハッピーにできれば、その方の部下もハッピーになれる。家に帰ればご家族もハッピーになれる。どんどんつながっていきますね。
河村:ハッピーを重ねていけると、アンハッピーのときに半減できるようになる。だから、本当に日常から朝起きて「あー、よかった!」というように感じること。だから、仕事は、自分が元気で、やる気があって、続けていけば、仕事の力はあとからついてくると思うんです。私は実力はあとからついてくる派なんです。何にもないところから始めて、それにくいついて考えて、考えて、歯をくいしばってやることによってできるようになる。何事もそうだと思います。
高田:はじめから誰でもリーダーになれるわけでもないですし、管理職になる前からできる人がいるわけではないですからね。
河村:ええ、そうですよ。私だって管理職になった当初はわかりませんでした。まじめにやっていれば、実力って必ずついてくるんですよ。
高田:そうですね。
河村:人生、方向をちょっと変えるだけで大きく変わるな、といろいろ経験して思うことです。もちろん、すべての責任は自分ですよ。幸せも不幸せも。
高田:そうですね。決めたのは(決めるのは)自分自身ですからね。
河村:私は若いころからいつも元気だった。みんなに支えられてここまで元気にやってこれたんだな、という感謝の気持ちもありますし、ありがたいな、と思いますね。
高田:同じ志を持ったスタッフが一緒に頑張ってくれる、ということが物語っていますね。
河村:そうでしょうかね。彼女たちが言ってくれた、すごく嬉しかった言葉があるんです。「私たちは河村さんを絶対素敵な社長にしたい!」って。
高田:わぁー、素敵なお言葉ですねー。すごい!
河村:もうほんとに嬉しかったですねー。逆に責任感じちゃっていますけど。彼女たちのためにも、そして彼女たちを支えてくれているご家族のためにも頑張って結果を出していかないと。
高田:そうですね。それもまた力に、励みになりますね。とっても素敵です。楽しみです。
河村:ありがとうございます。
高田:今日はお忙しい中貴重なお話を本当にありがとうございました。河村さんのやさしい語り口調に魅了されながら、これまでのお仕事、いろいろなご経験を楽しく、感動しながら聞かせていただきました。ものの見方、とらえ方、そしてコミュニケーションの大切さを改めて感じました。これからも素敵なお話をたくさん聞かせてください。今後のご活躍をお祈りしています!
(おわり)
