
ノーギャラではじめたカラーの先生の鞄持ち
高田:学校を半年続け、その後はカラーコンサルタントを始められたんですか?
市川:教えていただいた先生の鞄持ちを、勝手に名乗り出てやったんです。(笑) もちろん、ノーギャラで。先生がどこかへ行くとなると、本当に鞄持ちとして一緒について行きました。「肌で学ぶ」「見て学ぶ」を実践しました。
高田:2年の間、ノーギャラだったんですよね?
市川:ただ、以前秘書をやっていたこともあり、先生のお客様へお礼状を書いたり、事務的なお手伝いをしていましたので、事務費として時給でいただいていました。
高田:秘書の経験が活きましたね!
市川:事務処理はできますし、お客様の応対も問題ありませんでしたから、先生にとっては都合がよかったのかもしれません。
高田:先生についてまわり、現場で実際にいろんなことを学べたんでしょうね。
市川:鞄持ちからはじまり、結構いろんなことをやらせていただきました。先生の代わりに講師のお仕事もしました。でも、パンフレットや雑誌にはすべて先生のお名前が載り、ノーギャラでしたし、次第にフラストレーションがたまっていたんです。
高田:アシスタントとしてやられていたんですか?
市川:先生の名前で売り、セミナーなど、実際に行くのは私だったりしました。初回だけ先生が教えて、2回目以降は私が行く、という具合でしたね。
高田:ご自身でやりたい気持ちがふつふつと湧き上がっていたのでしょうね。でも、その2年間は実際に肌で感じながら、学べることはたくさんあったのでしょうね。
市川:そうですね。そういう意味では、とても感謝しています。カラーにはいろんな分析法があって、現在はカラー(=似合う色)を春夏秋冬の4タイプにわける方法(=フォー・シーズン)が市民権を得ていますが、当時は別の方式でやっていました。色だし(=似合う色を選び出す)も個人にあうタイプを全て洗い出すやり方でしたので、すぐに「この色です!」と出せず、翌日にお渡ししたりしていました。割と高度で勉強も難しかった。説明しても、理解していただくのが大変だったりしましたね。なので、その後にフォー・シーズンの学校に再度通いました。
高田:それは、先生のお手伝いを2年されたあとに学校へ行かれたんですよね?
市川:そうです。最終的には、一番初めに学んだこと、またフォー・シーズンで学んだメソッドを取り入れ、自分なりのメソッドを開発しました。
高田:オリジナルのメソッドですね。教材はご自分でそろえたのですか?
市川:教材はたくさん揃えなくてはいけないので、結構お金がかかるんですよ。やはりすべての色の布地も欲しかったですし、ネクタイや、アクセサリーなど、各種そろえるとなると、かなりの金額になりました。事務作業で得た収入は、全て教材費に消えていましたね。(笑)
独自のメソッドを開発して独立、そしてはじめての営業
カルチャーセンターから企業研修へと拡がった
高田:再度学び直し、独自のメソッドを開発してからは、独立さたんですね。
市川:そうです、まずはいろいろと営業に行きましたね。個人の営業もやりましたし、セミナーをやる際には、百貨店にも行きましたし。
高田:営業ははじめてだったんですよね?
市川:そうです。でも、当時は「これでやっていくぞ!」という意欲にあふれていたので、全く苦にならなかったんです。
高田:はじめての営業、どんな風にやられたんですか?
市川:まずはカルチャーセンターをまわりました。大手の3社へ電話で売り込みました。あらかじめ企画書やセミナープランを作成し、お会いした際にその場でお見せできるように準備しました。そうすると、二度足を運ぶ必要はなく、その場ですぐに具体的なお話ができました。
高田:自己紹介やビジネスの紹介だけでなく、企画書やセミナープランをお見せし、すぐに次のステップへ進められるよう工夫したんですね。
市川:そうです。はじめに、「こんなことができますよ!」と提示する方が、先方も理解していただきやすいんですよ。
高田:はじめての営業なのにすごいですね。カルチャーセンターでは、どのように営業を拡げていったのですか?
市川:まずはカラーコーディネートを取り入れていない平塚からはじまり、その後横須賀、横浜、と展開していきました。その後大手企業の人事課にいた友人が、取引のある研修会社さんをご紹介してくれたんです。
高田:営業へ行かれたんですね。
市川:はい。その研修会社さんの社長さんとすごく意気投合したんです! 営業マンは何より印象が大事! これからは営業マンも印象度アップの研修が必要だ!とおっしゃっていただき、企業研修をさせていただくことになったんです。
高田:カルチャーセンターからはじまり、どんどん拡がっていきましたね。
市川:はい。企業研修を担当していたころも、マナー研修担当の方とお会いして、その方のマナー研修とコラボして企業研修をさせていただきました。 広島はじめ地方にも随分行きました。フレッシュマンの新人研修、中堅層の管理職向け、また専門職の方もいらっしゃいましたね。
高田:専門職というと?
市川:ある住宅メーカーさんなんですが、インテリアコーディネーターの方に向けて、指導したことがありました。家具やさまざまなインテリアを扱う際は、色の組み合わせも大事ですので、色彩学をお教えに行きました。
高田:インテリアコーディネーターの方にとってもプラスになりますね。
市川:そうですね。先日はハローワークさんの就職セミナーで講師をしてきました。就職活動する際の服装だったり、面接を受ける際の服装の選び方、色だったりと。
高田:カルチャースクールからはじまり、ご友人に紹介していただいた研修会社さんに出会ったことも大きかったんですね。
市川:そうですね。その研修会社さんでは、ある意味研修講師として育てていただきましたね。企業研修の講師は、趣味でいらしていただいている方を対象にしているカルチャースクールの講師とは違いますから、本当に勉強になりました。ある程度その場で結果もださないといけませんから。現在大手百貨店さんとお取引させていただいていますが、プロモーションのためのセミナーと、研修講師として行くのでは、教え方が全く違う。
高田:特に広告宣伝もしていないのに、このように口コミで展開していったのは素晴らしいですね。
(前半おわり)
後半について
後半は、男性の管理職向け企業研修での出来事、2人目の出産がきっかけではじめたセミナーコーディネーターのお仕事、また今後のお仕事の展開などお聞きしました。どうぞお楽しみに!
#2008年2月2日更新:対談の後半をアップしました。こちらからどうぞ。
