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企業研修では「やらされ感ムンムン」の人がどんどん変わってくる

第7回:市川弘美氏

市川弘美さん高田:企業研修はどのような研修内容なのですか?

市川:ご自分に合う服装、例えば男性であればスーツの色、柄、ネクタイなどの選び方、また仕事場のシチュエーションに合わせた着こなしや色の提案・アドバイスをします。

高田:企業研修は、自発的というよりは、仕方なく参加しているモードの人も多いと思いますが。

市川:「やらされ感ムンムン」の人もたくさんいますね。(笑) 「こんなことしてどうするの?」みたいな雰囲気だったこともありました。

高田:斜に構えたりしている方も多いでしょうね。管理職の、ある程度年齢が高い男性が参加される研修だと結構大変なのでは?

市川:それが、意外に斜に構えていた人ほど、「先生、僕のネクタイどうですか? ネクタイはどうやって選べばいいんでしょうか?」とか、聞いてくるんですよ。(笑)

高田:へぇー、それは市川さんマジックにかかったのですね!

市川:研修で持っていったネクタイを「売ってください!」とお願いされたりもするんですよ。

高田:そんなこともあるんですね。実際にはどんな風に進めているのですか?

市川:私のやり方は、参加者が20名いても、一人ひとりのみなさんが似合うものを選べるようにしているんです。「みなさんがお買いものに行かれる際に、みなさんのドラえもんのポケットに入ってついていくことはできないので、今日は必ずみなさんが自分で選べるようにしてくださいね!」と言うんです。

サンプルとして、ネクタイを何十本も持って行き、みなさんに実際に手にとってみていただくんです。座学ではなく、実際に動きまわって参加していただきます。できるだけ体を使って覚えてもらうようにしています。

高田:その方が実際に頭にも入りますしね。

市川:そうなると、斜に構えていた男性陣も、「いやいや、こっちがいい!」とか、「君にはこっちの方がいいぞ!」とかやりだすんですよ。そうするとしめたものですね!(笑)

高田:それは、管理職の男性ばかりの研修でそうなるんですか?

市川:そうなんです! 逆にみなさんへ、私の代わりにコーディネーター役をしてもらい、参加者の前で発表してもらったりするんですが、みなさんとっても積極的に参加してくださるんですよ。

高田:そうなんですかぁー。管理職の中高年の男性が、みなさんの前で発表している場面を想像してしまいました。(笑)例えば、その中で市川さんがよしとしないケースもでてくるんですよね?

市川:そうですね。その場合は、「ちょっと違いますね!」、と伝えて説明しますし、きちんとできた場合はほめちぎりますね。

高田:プレゼンの際はこんな服装、ここぞという勝負の際のネクタイはこんな感じ、ということをお話されるんですよね。

市川:そうです。あとは、稟議書の判子をもらう際のネクタイの色、とかね。(笑)

高田:それは、何色がいいんですか?

市川:赤です!

高田:よくブッシュ大統領がここぞというスピーチの時は必ず赤のネクタイをする、と言われているようですが、それと同じなんですか?

市川:そうです!アメリカの公開討論を見ると、みなさんほとんど赤のネクタイをしていたりするんですが、赤のレジメンタイは、パワータイと呼ばれていて、自分の意志が一番強くでるネクタイと言われているんですよ。

高田:そういうのは、みなさん「へぇー」とか「はぁー」とか言いながら、熱心に耳を傾けているんでしょうね。

市川:もうすごいですよ。「クレーム対応の場合は、」とかいうと、みなさん身を乗り出してきますから。(笑)

高田:その反応の方が楽しいですね。(笑)

市川:シチュエーション別にお話ししますので、みなさんの関心度が大変高いです。もちろん、普段あなたに似合うネクタイは「これです!」ということもお話しした上ですが。

高田:それでスゥーっと理解できるんですね。

市川:これも業界別だったりするんですよ。先日はサービス業で、お客さんへの接客業をしている企業へ行ったんですが、業種は同じでもその売り場により接するお客さんも違いますので、ケースにより内容も全くことなる研修になるんです。

子育てしながら働いていた毎日

高田:会社はいつ立ち上げられたんですか?

市川:結婚してから立ち上げたので、まだ10年です。主人が立ち上げた会社なので、私はその中でカラーコンサルタント、そしてセミナーコーディネーターとして仕事をしています。

高田:カラーコンサルタント養成講座は、当初から考えていらしたんですか?

市川:いいえ。実は、カラーコンサルタントを受けにいらしていただいた方数名から「教えてほしい!」とリクエストがあったんです。それで、スタートすることになりました。

高田:「やってください!」という声から始まったんですね。どのような方がいらっしゃいますか?

市川:実際にいらっしゃる方は、ビューティーアドバイザーなど専門職の方が3名ぐらい、あとはお花の先生だったり。自分の得意分野とあわせてやりたい、と言う方が多いですね。もちろんOLの方・主婦の方もいらっしゃいます。ただ最終的に講師になる方は、1期生3~6名中1名ぐらいですね。

高田:一人目のお子さんが生まれても、活動は変わらずやっていたんですね。大変だったのでは?

市川:自宅に戻ってすぐに母乳あげたりしていました。その際は保育園とかにあずけませんでしたから、母に来てもらったり、夜は主人に見てもらったりと。カルチャーセンターの仕事は夜が多かったので、大変でしたね。今思えば、よくやっていたなー、なんて思いますね。(笑)

高田:個別カラー診断はご自宅でされていたんですよね?

市川:はい、子供が産まれてからも自宅でやっていたので、とにかく家庭臭をださないために、子供のものとか、いろんなものを隠したりして、工夫しましたね。

高田:その時はお子さんが生まれても仕事のボリュームを減らさなかったんですか?

市川:長女が2歳半になった際に、主人の実家に同居することになったんです。「このままの状態だと、周りのみんなが大変だから!」と、主人の方から言ってくれて。そうしたら(同居したら)、ますます出やすくなっちゃって。(笑)

高田:何も抵抗なく一緒に住み、ますます精力的にお仕事されたのは、みなさんとっても理解ありますね。とても恵まれた環境でしたね。

市川:それは本当に助かりました、周りの家族のサポートはありがたかったですね。ただし、二人目が生まれるとそうもいかなくなりましたので、セミナーコーディネーターを中心にお仕事していたんです。

高田:子育てしながら働くのは本当に大変なことだと思いますが、何かご自分の中で変化はありましたか?

市川:私は結婚し、ママになって変わることができた。それまではいつも型にはめていました、「こうありたい!」と、ちょっと疲れてしまうぐらいに。でも、子供ができて、そんなこと言っている暇はなくなりましたね。(笑) 今の方が身近に感じていただけることで、相手の方へもより伝わることができました。

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