
社労士としてのデビューは、元上司がいる「労働保険事務組合」
いつも16時に仕事が終わり、エネルギーがあり余っていた時期
長瀬:合格してからも派遣として人事の仕事をしていましたが、社労士資格を持っているからといって時給がアップするわけではなかった。それで、前職でお世話になった社労士の先生へ合格した旨ご報告しました。
高田:そしたら、「うちに来ないか!」とお誘いを受けたんですね?
長瀬:そうなんです!でも、その組合は、労働基準監督署のOBの方々ばかりで、みなさん70歳ぐらいの方々ばかり。その時若かったし、こういう場所で働くのはまだ早いかな?とも思ったんですが(笑)、まぁ、とにかく実務をするにはいいだろう!と組合に入ることを決めました。
高田:組合に入ったのは30代前半ですよね?違和感ありませんでしたか?1社目はバリバリ働く女性の専務秘書、次の派遣先は大手自動車会社でよね?
長瀬:そうですね。大手自動車会社の派遣先は、人事課だけでも10名はいましたので。急におじいさん、おばあさんばかりで、10時と3時にお茶を飲むようなところに入っていいのかなぁ~って思いましたね。未婚でしたし、これじゃあ出会いの場所もないな……、と思ったり。(笑)
高田:環境が大きく変わりましたね。
長瀬:はい。しかも、組合は16時終了でした。もう試験勉強しなくてよくなりましたから、ほんとに時間がたっぷりありましたし、自分の体は元気でエネルギーがありあまっていました。「何かいいのかなー・・・」ということは思いました。
高田:元上司は2年半ぶりの再会でぜひ来て欲しい、と思ったのでしょうね。
長瀬:以前は50代の女性が1名いらしたようです。社労士の方ではなかったんですが、組合のいろいろなお仕事をされていらしたようで、その方がちょうど辞められるタイミングだったようです。
高田:それであれば資格もお持ちの長瀬さんへぜひお仕事をお願いしたい、と思われたのですね。
長瀬:そうかもしれないですね。30歳過ぎてましたが、他の70代の先生方にとっては、まだお嬢ちゃんという感じでしたので、本当にいろいろと親切に教えていただきました。そういう意味では、とてもいい機会でした。でも、やはりみなさん高齢になってきて、リタイアしたいとか、次第に組合を解散したい、というお話になってきたんです。
高田:組合としては何年続いたのですか?
長瀬:約30年ですね。
高田:それは長いですね。その組合を個人で引き継がれた訳ですね。1社目での仕事ぶり、そして組合に入ってからの仕事ぶりを見て、長瀬さんへ全て託されたのですね。
長瀬:何か、半強制的だったんですよ。(笑)
「結婚・組合引き継ぎ・独立・妊娠」と続いた大忙しの平成15年
高田:引き継ぎ後は、忙しくお仕事お続けていらしたんですね。
長瀬:私は平成15年の8月に引き継ぎして独立したんですが、2ヶ月前の6月に結婚したんです。36歳だったので、すぐに子供が欲しかった。それで、その年にホントに妊娠もしたんです。
高田:では、同じ年に、「結婚、引き継ぎ⇒独立、妊娠!」と、人生における大イベントが一度にあったんですね!
長瀬:そうなんです。(笑) それまで、のんびりヘラヘラしてやっていたんですが(笑)、一気に大きな波がきました。しかも切迫流産で、入院することになったんです。
高田:えっ、それは大変でしたね。お仕事はどうされたんですか?
長瀬:元の上司が数か月残ってくれた時期だったので、何とかなりました。
高田:それは、本当に助かりましたね。それまでは16時に仕事が終わり、もっとできるのに、と思いながらエネルギーが余っていたころですよね。そこからの変化でどう思われました?
長瀬:そういう意味では、すごくストレスがありましたね。帰宅してからご飯もつくらなくてはならないですし、やはり生活面が大きく変わりましたから。一人暮らしを始めていましたので、自由気ままに、すべてが自分ひとりの時間でしたから。
高田:環境が一変しましたからね。
長瀬:家事などは、どうにかなりますが、切迫流産で入院しなくてはならなかったこと、それは避けようがなかった。
高田:結婚して生活のリズムが変わり、その2ヶ月後に独立。忙しい時期で、ストレスもあったでしょうし、もしかして入院することで、体力的にもある意味落ち着くことができたのかもしれませんね?
長瀬:そうだったのかもしれません。翌年1月に入院したんですが、予定日が6月だったんです。ですから、これから半年入院したら仕事はどうなっちゃうんだろう・・・・、と非常に気がかりでした。
高田:元の上司がいるとはいえ、引き継いだばかりで心配だったでしょうね。
長瀬:しかも、社労士の仕事は入社の時期等もあり、3~6月が一番忙しいんです。
高田:ああ、そうですね・・・。
