
起業して、辛くて大変だったこと
長く悩んだ末に切り離したビジネス
高田:ビジネスをしていく中で辛くて大変だったことはどんなことですか?
横山:経営、というかお金をまわすことですね。やりたいことばかりではできないな、という意味で結構痛い目にあいました。大阪と東京の会社を経営するにあたり、場所的なこともありますが限界があったんです。大変な思いもしましたし、随分悩みましたけど、最終的には「自分のやりたいこと」だけ残して、他のビジネスは全て他の方へお譲りしたんです。大阪オフィスもそうです。
高田:部分的とはいえ、ビジネスを手放すとは思い切りましたね。かなり悩まれたのでは?
横山:取引先も大手でした・・・。ただ、ずっと「自分らしくないな」「このビジネスはどうかな?」と結構悩んだ時期があり、最終的にビジネスを切り離すまでに1年半ぐらいかかりました。そういう意味で、上の子が幼稚園のときはものすごく大変でした。そんな経験があったので、今は割り切って、子連れで仕事している状態なんですよ。(笑)
高田:大きな決断だったのでしょうね。誰だって、これは自分らしくないな、と心の中で思っていても、仕事だから仕方ないか・・・とやってしまっていることが多いはず。それを悩んだ末に、スパッ!と切り離し、今は好きなことに没頭できる環境をつくったのですから。
横山:これまで自分つくりあげてきた会社に対するプライドとか、ビジネスの損得勘定とか、本当にどうしよう・・・・、とかなり悩みました。でも、このままでは家庭が崩壊するか、自分がダメになるかのどちらかだと思いましたので、仕事の取り方、やり方、経営の仕方を大きく変える決断をしたんです。お金には代えがたいものをなくすと思ったので、時期的なこともあったのかもしれません。
そういう全てのことがクリアーになってからこの子を授かったんです。
高田:それはありがたかったですね! 9年ぶりの出産とか?
横山:はい、そうなんです!今はほんとに経験の一つだとか、勉強できたと思えますけど、その最中は私自身が変わらなければ何もかも上手くいかないんだ・・・と自信をなくした時期でもありました。まぁ自分のキャパシティを受け入れたということです。
高田:ちょうどその頃ですか、カウンセラーや、コーチングの勉強をされたのは?
横山:そうです。ある日先生に「あなた、今家の中ぐちゃぐちゃでしょ、汚いでしょ。まずは掃除しなさい!」と言われたんです。で、ホントに家がめちゃくちゃの状態でしたら、とにかく掃除しまくりました。いらないものはドンドン捨てて。
そしたら、気持ちが本当にすっきりして、何か穏やかな気持ちになれ、そして吹っ切れたんです。そのぐらい当時は落ち込んでいましたね。「かほりさんらしくない!」と言われるぐらい。基本的には楽天的な性格なんですが、今は開き直って、堂々と子供連れでやっています。
高田:いろいろ経験され、大きな壁を乗り越えて、今のナビッツ、そして横山さんがいらっしゃるんですね!
女性へのアドバイス
「子供がいるからできない」と思ったことは一度もない
高田:何かやりたいけど、子供がいると子育てとの両立が不安でできないと躊躇する人がいます。
横山:やったことがないからだと思う。やりたいのにできない人が多いのが、私にはわからない。「やりたいならやっちゃえばいいのに!」と思うんです。私は何事も失敗を恐れない性格なんです。
高田:横山さんは「やりたい」と思った瞬間に既に動いてしまっている状態ですからね。
横山:「やりたい」と思えることはとてもいいことだと思うんです。「やりたいこと」が見つからない人が多いような気がします。「やりたいこと」が見つかったときは、例えばお金がないならお金がないなりに考えればいいし、人との出会いが必要であればそういうところに行けばいい、ゴールさえ決まっていれば、失敗は気にせずいろいろプロセスを踏んでみればいいだけ。だから、ゴールが決まってない方が難しいですよね、動けない。
高田:やりたいことがみつからない人も多いですよね。
横山:私も実際にゴールがみつからないときは、いろいろ試しましたよ、経験してみました。今もめざしていることがホントのゴールかわからない。途中で変わるかもしれない。今は、将来的には歳をとってもできる一日一組様対応のアドバイザーをめざして頑張っていますが、途中で他にやりたいことがみつかるかもしれない。そういうプライドは捨てられます。
高田:誰だって目標ややりたいことが変わりますから、その際は臨機応変に、自分の心の声に従って軌道修正することも必要ですね。
横山:とにかく「これがないからできない」という理由をつけないことですね。例えば、「知り合いがいないからできない」「お金がないからできない」「時間がないからできない」とか。やりたいことのためにみつけること。私は子供がいるからできない、と思ったことは一度もない。逆に、子供がいるからできる、と考えます。
だから、今しかできない、と思えるようにしてやっています。これまでいろんな仕事を経験し、起業して辛い経験もしたからこそ言えることかもしれませんね。20代の若いときではプライドがあったし、夢も描いていましたし!
高田:「子供がいるからできる」という発想は素晴らしいですね。 やはり一歩踏み出す勇気がないときは、何だかんだと理由をつけたくなるものですし。
横山:今振り返ってみると、25歳ぐらいのときは、「会社経営なんてできない!」「ありえない!」と思っていました。
高田:それは私も同じです。
横山:でもやってみると、何とかできるものです。
高田:ホントにやりたいことならできる、ということですね。もともと働くことが好きだったんですね、もしかして、働くという軸で考えたことはないのかもしれませんが。
横山:どこかの会社に勤めてみたいと思ったこともありましたよ。雇ってもらえれば・・・(笑)
