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自分ブランドのはじまり!
自分で生地を買い、自分で縫い、それを営業して歩いた日々

第10回:上杦真由美氏

mamius高田:ご自分で企画したものをためこみ、いざ自分でスタートしたわけですね。

上杦:そうです。没になった企画をためこんで(笑)、97年の7月に立ち上げました。といっても、自分で勝手にやった!ということです。実は組織ではなく、個人事業としてやっているんです。

高田:えっ、会社ではないんですか?個人ですか?それは知りませんでした。では、個人で全てマネージしていらっしゃるんですね。ご自分で企画して、あと縫製などは、以前やりとりのあった方へお願いしているんですか?

上杦:自分で探したり、以前お付き合いのあった方へお願いしています。知人経由で紹介してもらった工場とか、新規の方とは少しずつ話し合いながら、いろいろな面で理解していただくまでは時間がかかりますが、やり取りする中で少しずつ理解してもらえるようお付き合いしてきました。

高田:新たな取引で信用してもらうまでには時間もかかりますね。

上杦:最初はどの程度までできるかわからなかったので、はじめは自分で生地を買える程度から一つずつはじめました。自分で縫って、それを持って営業に行ってみる。お店に置いてもらい、お金が入る。さらに20着とかオーダーがあると、工場で生産してみる。卸売りをして、お金が入り、更にオーダーが入る。1つ売れ、それが数枚になり、20着売れる。そうなると、大丈夫かもしれない!と思い、じゃぁ、次の企画をやってみよう!という具合にとりかかりました。

高田:一つ一つの積み重ねだったのですね。

上杦:あとは飛び込み営業ですね。電車賃もかかるので、交通費がかからない範囲で、自分が行ける範囲で営業をしました。

高田:営業先は、何か特定の決まりというか、拘りはあったのですか?

上杦:自分が見て好きなお店ですね。お店の感じが好き、お店のセレクトされている商品が好きとか。あと販売の方がわかってくれて、ちゃんと売ってくれそうな方。お店の規模にかかわらず、とにかく自分が好きかどうかで決めていましたね。

バーニーズへの営業
もし駄目だったら辞めようと思っていた・・・

mamius上杦:ほんとにありがたいのは、飛び込み営業でも買ってくださる方がいること。ありがたいですよね。「いいわよ!」と言ってくださる。委託して置いてくださったものが、そのうち買取になる。そんな風にひとつずつコツコツ進めていましたね。

高田:一つずつの積み重ねが実績となり、どんどん形になっていったんですね。

上杦:今度はメジャーなところにもトライ(営業)してみよう!と思ったんです。それで、バーニーズ・ニューヨークのバイヤーさんのところへ営業に行きました。何度かお話し、ある日、「商品を見せてください」、と言われ、商品を見ていただきました。そして運良く買っていただいたのです。 「あー、もう私は辞めない!」と思いました。

高田:辞めることも考えていたんですか?

上杦:はい。実はバーニーズさんに入れなければ「もう辞めよう!」と思っていたんです。もうこんなの続けられないなと。片手間にバイトもしていましたし、このままでは食べてもいけない! やろうと思っていたことも先細りになるし、海外でのバイイングに長けている方に見ていただいて、「NO!」と言われたら諦めよう・・・・そう思っていたんです。

高田:では、バーニーズさんからOKをもらった時が大きな転機だったんですね。

上杦:そうですね。バーニーズさんの店頭に並ぶのかと思ったら、本当に嬉しくなりましたね。

高田:一人でコツコツやり、もう辞めようかな・・・・なんて思っている矢先のことでしたし、本当に嬉しいチャンスでしたね。

上杦:はい。運良く店頭でも売れて、また受注が入り、納品する、これを何度か繰り返しました。それで、私も少しずつ自信がついてきたんです。そうなると、また次を目指したくなる。徐々に広がっていったという感じです。

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